「悪魔で夢のお話」


人ってさ、何を一番多く忘れてると思う?それこそ人によって様々だよね。
でも大体の人はさ・・・「記憶」とか「思い出」って答えると思うんだよね。けどさ、俺はそんなあり
ふれた答えに興味がなくて・・・で、考えたわけよ!じゃあ、何なのか。って。それでみつけた答
えが「夢」何じゃないかっ・・・て。


「あ〜つ〜い〜」
朝。起きて最初に出た言葉はだらしなかった。
「あぁ〜〜。だるい。何でこんなクソ暑い日に学校があるんだよ!さっさと夏休みにしやがれっ
てんだ。・・・自然災害でも空爆でも良いから学校消えてなくならないかな〜。」
さらっと問題発言を吐きながら制服に着替える。リビングで軽い朝食をたべて学校に向かう。
徒歩10分位で目的地である高校に着いた。もちろんこの高校を選んだ理由は単!純!明!
解!ここが一番近いからだ。生徒玄関で靴を履き替え、自分の教室の自分の机に荷物を置い
て机に突っ伏す。
「昨日は久し振りに詩人並みの集中力哲学的な事考えてたからな〜」 まぁそのせいで寝るの
が遅くなって、何か機嫌が悪いように見えるが、普段は真面目で優しいとっても良い人なんだ
ぞ!。
ごめん・・・嘘は付かない方が良いね。特にこんなすぐ分かる嘘は。  等と、馬鹿な事を考えて
いると、急に、溜まっていた眠気が襲ってきた。
「・・・ねむっ・・・・・・。」
俺は大きなアクビを一つして、心地よいまどろみの中に落ちていった。「・・・・・・まどろみってな
んだよ・・・後で調べとこ・・・覚えてたら。」と、眠りに就く前の彼はそんな事を考えていた。




・・・・・・・・・「力を・・・望むか・・・」声が聞こえた。「力が・・・欲しいか・・・」
?俺に言ってんのかな。だったら・・・
「くれ!!誰かは知らねぇし、どんな力かも知らんが・・・くれるんだろ!?貰えるもんは貰っとけ
って・・・死んだじいちゃんが・・・遺言状に書いてたから・・・」
俺の体から黒くどんよりとしたものが出ている気がする。
「・・・よく分からんが、力を望むのだな・・・」
また声が聞こえた。
「力か・・・それってやっぱ、スーパーサイ○人とか、超能力とか魔法の力だったりすんの?」と
言う俺の質問に何故か相手は困って、一人でぶつぶつと、つぶやいていた。
「さっさと、魂だけ頂いて行こうと思っていたのに、規則で無理やり魂を刈るのは駄目だから、こ
んな面倒くさい事やってんのに、・・・はぁ・・・こいつの相手は疲れる。次ぎ行こっかな・・・」
そう言って声の主は次のターゲットを探しに、どこかに旅立って行った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜

一方現実世界では・・・
「オーイ、誰かこの馬鹿を廊下に捨てといてくれー」
と言う教師の一声で、周りに座ってた男子生徒が彼を廊下に運んでいった。



俺が目を覚ますとそこは何故か廊下だった。
「何で俺はこんな所で寝てるんだ?」
とりあえず体を起こし、周囲の状況を整理するために辺りを見渡した。
「あぁ〜。授業中か・・・となると、教師の指示で運ばれたのか・・・邪魔だから。」
彼の場合、これが初めてではないので、この状況にも混乱しないし、理解すらしているので特
に気にしていなかった。だが彼は何かを考え始めた。
「ん〜。確か夢をみていた気がするんだけどな〜。ん〜駄目だ、わっかんねぇ。」



そう・・・それはあくまで夢のお話。

管理者メッセージ(隠)そうえばこの文字、携帯だったら普通に見えてるらしい^^;悲しいね・・・。




      戻る(図書館へ